今治タオル、泉州タオルと普通のタオルとの違い



今治タオルについて

 

 

今治タオルの場合は前述の通り「先晒・さきさらし製法」をとっています。といって、糸の段階で晒してからタオルを織りあげていきます。先晒しとは、最初に綿糸の精錬、漂白つまり晒しと染色を行なって、色糸を使ってタオルを織る方法のことです。「糸染、先染め」とも言います。これでデザイン表現の自由度が高くなり、織り上がった際にはより高級感も出るのです。

 

また、今治タオルの厳しい基準を満たす生産を支える要素として「水」もあります。染めや晒しに適した軟水の水資源が今治タオルの生産地には豊富にあって、これもタオル作りを支えているわけです。

 

糸は、洗濯を重ねても硬くなら撚りの弱い糸を使って作られ、吸水性、やわらかさを実現しています。

 

今治タオルの歴史は、明治27年、綿ネル機械の製造に阿部平助氏が成功してから始まっています。明治43年には2列同時に製織が可能な機械が開発され、より一般的なタオルの生産も可能になり、大正時代からは、シャガード織りのタオル開発も進みました。

 

今治タオルのロゴマークの「白色」は、「空に浮かぶ雲」、「タオルのやさしさ・清潔感」が表現され、「青色」は、「波光煌めく海」、「豊かな水」。「赤色」は、「昇りゆく太陽」、「産地の活力」を表しているのだそうです。

 

もちろんこのロゴマークは、ただ付いているのではなく、四国タオル工業組合の定める、吸水性、耐久性などの各品質基準検査にパスしたものだけに付けられています。